義兄のクルマ選びのポイントは売却に有利なカラー?!
車を売却することになった義兄の弟夫婦の話です。
もともと中古で購入した外車のBMWでしたが、型はずいぶん古いものだったそうです。 私自身は、車についてはあまり詳しくないし、興味もさほどないのですが、義弟と夫のやりとりは常に聞いていましたので、今回の車売却については、なんだかなあ、と呆れると申しますか、価値観の違いを感じます。
義兄は、その中古BMWが故障も多いので、もう少し良い状態の中古BMWに買い替えたいということでした。 夫も中古車で外車を買って乗っていましたが、車に対する価値観は、この2人はずいぶんと違います。
義兄は、売却する時のことを考えて、一番下取り価格が期待できる白いカラーしか選びません。 実際、義弟がクルマを売りにいった時は、状態は悪いけど、一般的な白なので、と少し価格が上がったとか。
でも、義兄は買う時から、売却する時のことを考えるんだ…、しかも中古なのに、と私は思いました。 夫は、中古でも、自分が好きで乗りたい車を選びたいから、カラーも微妙な色のシャンパンゴールド等を好んで選びますが、それを見て義兄は、「売却時に売却にしくい色だね」と即座に指摘します。
こういった車体カラーで売却額に影響があるのは本当のことですが、なんだか義兄の発言は、聞いていて魅力を感じません。 もちろん、このことに関してだけでなく、人間的魅力を感じないということにつながっていますが。
中古車買い取り業者へいくと、現在、中古市場にどれだけの同じ車種が流通しているか、すぐにわかるようですし、相場とだいたい決まっているのですね。 そんな時には、車体カラーは一番、わかりやすいポイントだと思いますが、車が好きな人にとっては、もっと想いがこもっていると思うのです。
こだわりポイントですよね。 それがその人の人間としてのセンスにつながっているとも感じます。
初めて車を売った時の寂しさを忘れない
免許を取ってから初めて買った車を3年で売ったことがあります。
新車で買ってまだ新しかったし、親に援助してもらって買った車だったので本当は売却したくなかったのですが、当時はどうしても売らなければいけない状況でした。
短大を卒業し社会人になり、一人暮らしをしていたのですが当時働いていた会社が入社1年で倒産してしまいました。 急に職を失い、新しい仕事が見つかったのが失業してから3ヶ月後でした。
新しい仕事は派遣社員の仕事だったためお給料も以前より安く、生活が苦しくなっていきました。 車を維持するための駐車場代、任意保険代、税金、新車で買って3年目にちょうど迎える車検。 どれも支払いをすることが厳しく、当時住んでいた場所も地下鉄の駅近くで車がなくても生活にそれほど困らないということで、車検を前に売却して手放すことにしました。
買取は知り合いの車屋さんにしてもらい、高めに買い取ってはいただけましたが、車の引渡しの時はとても寂しい気持ちになり、たった3年でしたがいろいろな場所へ旅行やドライブに行ったな、と思い出が蘇ってきたのを覚えています。 それから数年後にまた車を購入し、今度はすぐ売却することなく長く乗ることを目標に頑張りました。その車は10年乗りました。
そして今はまた別の車を買い、今年で3年です。 もう、売却した時のような寂しい気持ちになりたくないのです。 だから今の車もずっと大事に乗っていきたいと思っています。